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縁の舞 、純米大吟醸、 無濾過生原酒

元旦の朝、いつもより少し遅く目を覚ますと、窓から差し込む冬の陽光がきらきらと揺れ、

部屋に差し込んでいた。

お正月といえば、おせち料理。
えびは長寿、昆布は喜び、伊達巻は知恵、紅白のかまぼこはめでたさ、厄除け、清浄さ、栗きんとんは豊かさと金運を象徴している。
それぞれの料理に込められた願いを思いながら、少しずつ丁寧に箸を進める時間は、何ものにも代えがたい。

その日の後に、氏神様の神社へ初詣に出かけた。
正月らしく、境内の入口には多くの提灯が飾られ、どこか晴れやかでありながら、凛とした空気が漂っている。古いお札をお返しし、本殿に参拝。

夜には、新年の祝い酒として一献。
選んだのは、島根県富士酒造の限定酒、 「縁の舞 純米大吟醸 無濾過生原酒」。

富士酒造は、1939年創業、出雲平野の中心部にあり、今でも木槽搾り(きぶねしぼり)でお酒を搾っている希少な酒蔵。伝統の木槽と丁寧に醸した醪を少しずつ酒袋に入れ、袋の隅からお酒が一滴一滴、ゆっくりと時間をかけて搾られている。


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縁の舞 純米大吟醸 無濾過生原酒

原材料:米(国産)、米麹(国産)、

使用米は島根県産縁の舞100%

精米歩合:48%

アルコール分:15度

📒テイスティングノート📒

外観:

外観は、黄緑がかった淡いニュアンスを帯び、ほとんど透明。

無濾過生原酒ながら重さを感じさせず、軽快な第一印象を与える。

香り:
香りは穏やかで澄んでおり、まずソーダを思わせる軽やかなニュアンス。
続いて、白玉やおもち、米粉を連想させる、米由来のやさしく柔らかな香りが立ち上がる。
華やかさに振れすぎることなく、酒の素性の良さが静かに伝わってくる印象だ。

味わい:
アタックはフレッシュで、弾けるような第一印象。
舌先にピリッとした刺激があり、元気の良さがはっきりと伝わってくる。
ほんのりとソーダを思わせる清涼感と、ライチのような果実味が重なり、
中盤には米由来の穏やかな甘みが全体をやさしく包み込む。

喉越しはキリッとシャープで、後味は非常にすっきり。

新年酒らしい、今にも躍動しそうな縁起の良さを感じさせる味わいである。

静かな元旦の夜に、この酒を選んだことに間違いはなかった。
杯を重ねるほどに、新年の喜び。

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